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天国への300円切符

病休中

唯一良かったと思えることは

親父に毎日お経をあげられることだ。

秋の一周忌と納骨まで親父も生家に長く過ごすことができる。

それはそれで互いにとって幸せと思える。

少しずつ親父のものを整理処分している

お経の際に、

「そちらに届きますように」

と願いつつ。

とてもすぐには掃ききれない量の可燃物を小分けに焼却炉へ持って行く

あと何度足を運ぶのだろうか。

親父の下着から私服まで・・ 過去の書類からその歴史の一部まで

炉に入る際はやはり思い出してしまう

親父を火葬した景色とフラッシュバックしていく

焼却炉でも手を合わせる

「父のもとへ届きますよう」

故人の大切な物も思い出も

個人の大切な物も思い出も

焼却代300円

300円の切符を買い、灰になっても、天国へ送り届けていると思いたい。